2015年3月18日水曜日

2015 3/10 『本郷 菊坂 樋口一葉旧居跡と井戸』


本郷通りと春日通りの交差点のそばに菊坂という坂があって、下った先は言門通りにつながる。
その菊坂が通る地域に小説家・歌人として明治期に活躍した樋口一葉がかつて住んでいたという。
24年間の短い生涯のうち、約10年間現在の文京区内に住んだようだ。
菊坂と平行に通っている坂があり、かつてそこは東大キャンパス内にある池を源泉とした東大下水(ひがしおおげすい)という川が流れていたと。
その川跡を進み、路地を入ると樋口一葉旧居跡と一葉もかつて使った井戸がある。
井戸をはさんで左手に最初住んでいて、部屋数が多い右手の家に移ったという。
と、なんともいい雰囲気を今でも見ることができる。

一葉、晩年は生活が貧窮し、明治29年に24歳で亡くなる間際まで伊勢屋質店に通ったことが日記に記されていて、その伊勢屋は菊坂に今も保存されている。
しかし今、解体の危機にあるという。
所有者が固定資産税などの負担を理由に、「これ以上の維持は困難」と区に土地の借り上げを要請。
区は当初、近隣の大学に打診し、平日は授業などに利用し、休日には一般開放できるよう関係者で協議を進めたが、まとまらず、親族は最近になって更地にして売却する意向を示したという。
現在、区の担当者は「大学と区民に協力していただき、保全活用できるよう努力し、所有者側に理解を求めていく」としている。web

坂道の町文京区。
素敵な場所がたくさんあります

【過去記事】
本郷 菊坂 樋口一葉旧居跡と井戸
本郷 菊坂 宮沢賢治旧居跡

20.240 km   2時間02分16秒

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