ふと気づいた....日中が長くなって夕方が明るい。
そして河津桜が開花していた。
春が近づいている。
しかし、毎年こんなに朝寒かったけかな。。
日曜日は郷土資料館へ。
企画展 江戸時代の縁切事情 三行り半・駈け込み寺・縁切榎
旧中山道、石神井川を渡ってゆるやかな坂を上がって行くと、縁切り榎という史跡がある。
かつても今も縁切を願う人々のレジャー施設として賑わっている。
江戸も後期、徳川家茂に降嫁した皇女和宮一行は、旧中山道を外れて大きく迂回してこの縁切り榎を避けて板橋宿に入った。それだけ不吉なものとして重要視されていたのが分る。信心深い昔の人らしい行為だと思う。
和宮だけではく、他の姫らも避けて通ったという。なんでも、巣鴨に住む人が幕府に縁切り榎があり注意と教えたそうで、それから回避するようになったとか。
長い長い時を経て、縁切り榎は大火で焼けたり道の反対に移されたりと今は3代目(ひょっとしたら4代目という説もあるそうだ)として様々な縁切り祈願施設として今も人気がある。
焼けた縁切り榎の皮を売る縁切祈願頓服薬商法もあったと。
今では病との縁を切るなど、他の意味でも多くの人々が絵馬を奉納しているようだ。たいへんな夫が目の前から消えたとか心底イヤな上司が転勤になったとかで、溜飲を下げた人も多いのだろう。
実は榎ではなく欅(ケヤキ)だったのも初めて知った...同じようなものだが、材の強度がちがう。
夫が妻に渡す三行半、これも初めてみた。
駈け込み寺、たいへんな苦労をしてやっと離縁...
縁切祈願をができる神社や寺が全国にたくさんあるそうだ。
今回の企画展もたいへんなボリューム、見応えがあるものだった。
これで無料、歴史も学べるのだからとてもすばらしい。
ただ、駅からもちょっと遠いところにあるので行くのが大変。
自転車かランニングシューズか、行く時はどちらかで。
その地域史がよく分って、縁もゆかりもないところでも何だかその地域に愛着がわいたり、土地の価値を学べたり...23区の資料館めぐりもいいものです。
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