2014年6月29日日曜日

2011 6/22 体質改善...走りはじめて。


2011 6/22
体質改善...走りはじめて。
———————————————————
『二年前の君たちと今の僕たち』

あの夏....あの頃の君たちは臭かった。
皆が皆、目を細めて鼻にきゅっと力をいれ、鼻孔に空気の蓋をしてた。

じっとしている間は湯気のようなユラユラが体から大人しく出ている。
しかし、ちょっとでも動こうものならたちまち沸点を越えたかのようにユラユラが猛烈に体から吹き出してくる。

ラジオからは、「今日の最高気温は35℃です。水分補給はこまめに!くれぐれも熱中症にはお気をつけ下さい。次はこの曲をお送りします....」と流れ、時折ノイズがジジッと混じる。

15分も動きまわれば白いTシャツは機能を失い、逆に凶器かのように体にピタッと貼り付き動きを邪魔する。そして、立ち止まって涼もうとすれば体から急速に熱を奪って寒くしてゆく。

....着替えて、その日の役目を終えたTシャツを絞ると濁ったライトグレーカラーのスウェットがドボドボと君たちの足元のワークブーツを濡らす。
リフレッシュとして炎天下に放置。一時間もすればカピカピに、とても男らしく香ばしい臭いを発し、自分のありのままを再確認させてくれる。
一方、干すのを忘れて置き去りにされたTシャツは時間の経過とともに、まるで牛乳を拭いた雑巾のような、もう腐っちゃったような香ばしい臭いをユラユラと発している。
一昼夜忘れられようものなら、そこだけ彩度と明度を失い、腐った生ゴミのような臭いに変身。いや、もう魔界の...悪な臭い..悪の塊にしか見えない。

顔面がおもいっきり歪むその臭い....あの頃の君たちは臭かった。

・・・・今の僕たち..汗をかけば当然脇、股、頭は臭い。しかし、あの頃のような腐敗したかのような臭いは発していないと思う。気のせいではないと、うん、そう思うのだ。

 ”今の僕たちの身体は少しずつ変わっていっているのだから。”

0 件のコメント:

コメントを投稿